「とわのさくら」と読みます。
D3で出ている『きまぐれストロベリーカフェ』や『マーメイドプリズム』などを作ってるヴァンテアンシステムズの作品なので買ってみました。
なんというか、良くも悪くもヴァンテですね。自分は好きですが。
何も知らない主人公がとある事件に巻き込まれ現代と室町・江戸・大正を行ったり来たりするタイムリープ物です。物語を進めていけば主人公が巻き込まれる理由がわかってきたりします。
攻略対象は各時代に2人ずつ+隠し2人の計8人。
イベントCGはメインキャラは11枚+おまけ1枚、隠しが6枚+おまけ1枚。
CG以外の収集アイテムもあるので、やりがいはあるかと。
というか、CGフルコンプしたけど、シナリオとアイテムが集まりきってませんよ。もう数周するか……。
セーブ等のシステム周りは、クイックセーブ&ロード(イベント中のみ)、バックログ、現在出ているテキストのボイス再生(バックログ上の再生は不可)、キャラ別ボイスON/OFF(攻略キャラとその他)、テキスト早送りといったところ。
テキストのスキップはテキストと言うよりイベント丸ごとスキップになってしまいます。細かい変化があってもぶっ飛ばしてしまうのは良いんだか悪いんだか。ちょっとの変化で何度も同じイベント見せるなよ、というせっかちさんには向いていますが。
あ、そうだ。セーブの読み込みがおかしいときがあります。時々「破損してます」と出る。でも場所変えてもう一度やってみたりすると普通にできたりするんですけどね。とりあえずこのメッセージが出ても慌てず、一度キャンセルしてみたり、テキストを1文進めてみたりしてください。
ゲームの進め方は、現代と過去の町の様々な場所に行ってイベントを起こしていく形。イベントが起こる場所は点滅して教えてくれる親切設計だし、途中から出てくる占い屋という名の道しるべがあるので迷うことはないと思います。が、収集アイテムはイベントと関係なさそうな場所に落ちているので、とりあえずあちこち行ってみるのが吉です。
アイテムを集めることによって、行ける場所が増えたり、隠しシナリオが1つ開いたりするので探して損はありません。
それと、イベント中には戦闘があります。1つのシナリオで4~5回くらい?
攻撃は画面中に浮いてる玉にカーソルを合わせて○ボタンで撃っていくシューティングチックな物で、防御は画面に出る○△□×に合わせてコントローラのボタンを押していく音ゲーチックな物。そんなに難しくありません。何度でも挑戦できるっぽいし。(1度他の用事で戦闘中に放置したら負けたけど、リトライ状態になってた。)
さて、内容。
全部会話オンリーで進んでいくので、唐突感や現状把握が難しい場面が多々あり。でも、今何が起こってるんだ? という時は後からちゃんとセリフで過不足無く説明してくれるのは良い感じ。過剰な説明くさいセリフは冷めるから。
ただ、主人公からの気持ちがあまり出てこないので恋愛面に関してはやはり唐突感が多いかなあ。
ちなみに主人公は笑えるほどの鈍感キャラでした。最初から主人公が好き設定の克がもう気の毒で気の毒で大笑いです。一応主人公頭いいはずなのになあ。頭の善し悪しと鈍感は関係有りませんか。
あと、時々号泣してます。確かに号泣してもおかしくないほど大変な目に遭ってたりもするんだけど、あの泣き方は一瞬引くというかビクッとなる。あと、驚くときに「ぎゃあっ」って。いや、面白いからいいんだけど、その驚き方は乙女ゲーの主人公じゃないですね。
物語自体は3つの時代ごとで完全に違ってくるので、その点は飽きずにプレイできます。そして、必ず時代ごとの2人のキャラの間で板挟みになる展開。三角関係ですよ。揺れる乙女心ですよ。実際コンプリート目指すために好きなキャラを振るのが辛いって人もいるんじゃないでしょうか。でもあっちふらふらこっちふらふらしてるのも問題ですが。(そういう進め方もできる。)
タイムリープする謎は、キャラを攻略していくごとに段々解けていきます。物語の絡みっぷりは難解だけどそこがまた面白いところ。主人公に一言言いたいこともあるけど、それは下のネタバレ感想で。
攻略キャラは皆味があって好きです。以下簡単紹介&感想。
颯真。頭が良くて、弟思いで、影しょっててというキャラ。全キャラで一番素直にハッピーエンドになる人でもあるかな。
義地。よしくにと読みますこの人。敵方として出てきて、物語の元凶でもあり。ぶっちゃけて言うと悲恋キャラ。隠しキャラその2と関連するため、この人好きな人は余計にかなり悲しい思いをするかと。
彰都。ちゃらっとしたお医者さん。この人も敵方といえば敵方。なかなか難解な人。
結。えーっと……若いです。若すぎです。13歳ってなんだ? 3つ差でも13って若くね? ツンな子。でもとある姿はやたらとかっこええ……。ちょっと反則。エンディングの解釈が難しいのよね。ハッピーエンドなんだろうけど。
克。主人公のことが好きな同級生。優柔不断というか意志の弱い三枚目キャラ。彼の恋愛面での不運っぷりが笑えます。プレイ中思わず、ガンバレ克、と応援してしまいましたよ。なんだか可愛くて(顔じゃなく)好きです。
史郎。お堅い軍人さん。真面目で不器用な人。攻略キャラで一番好きかも。ED後が気になる人がいますが……。
隠し1。物語の大元さん。若いのかなと思ったら若いっぽい。もう少し大人なのかと思ったけど、子供だからああいうことするのか……。
隠し2。義地+史郎クリアで問答無用でルート開きます。義地好きは覚悟してプレイを。とりあえず、「完全に別人です」とだけ言っておきます。
なんだかんだと好きなソフトになりました。いつももやっとしたところを残しつつ、そのせいで余計に心に残るヴァンテ作品。
ハッ、もしかするとそれが策略なのか……!
※以下激しくネタバレ感想。
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『翡翠の雫』があんまりにもあんまりだったので、オトメイトもう買わねええ! と思ったものの、9月27日に出る『悠久の桜』がヴァンテアンシステムズの開発だというのでやっぱり買ってしまうだろう、ならばウィルも買って特典CDでも手に入れてやるわいっ! という心の経過から購入した『ウィル・オ・ウィスプ』です。
まず結論。
綺麗にまとまった佳作かと思います。
攻略キャラは5人。大雑把にまとめるとメインヒーロー、敵対者、美形、美少年、眼鏡。
大雑把すぎ? まあ、大雑把じゃないキャラ感想は下のネタバレからどうぞ。
主人公はアクのないタイプ。大人しく純粋だけど、芯はある。そんな感じ。
基本システムはクイックセーブ&ロード、バックログ、バックログからの音声再生&巻き戻し、オートプレイ、既読スキップ、強制スキップ、ボイスON/OFF(全体・男性・女性・個別で設定可)。
便利だと思うのはバックログからの巻き戻し。選択肢前まででも巻き戻せるので結構重宝します。クイックセーブと合わせて使うと良い感じかと。
それからボイスのON/OFF。個別に設定できるので、その時の攻略キャラだけONとかできます。
※翡翠の時のような再生遅延、ボリュームの不均等などはありませんでした。ご安心を。
イベントCGは1人10~12枚。差分入れて14~5枚かな?
どれも大変美しいです。さすがオトメイト……。
物語は4章構成。大雑把に言うと1章でキャラ紹介、2章でルート分岐、3章「転」、4章「結」。
……大雑把すぎ? まあ、気にしない。
プレイ時間もそんなに長くないかと。正確な時間は計ってないのでわかりませんが、1人4~5時間もかからないかな? 話の流れはだいたい同じなので流し読みしてれば2~3時間で終わってしまうかも。
シナリオは金太郎飴(どのキャラでも同じ流れ)気味ではありますが、攻略するキャラと選択肢によって微妙に脇キャラの行く末が変わっていくので、そこら辺に注目しつつプレイ。
ぶっちゃけてしまえば、2章頭での選択で2章→3章→4章がA→C→BになるかB→A→CになるかC→B→Aの違いだけなんだけど、最後に近いほど状況というかが悪化して大変なことに。
もちろん4章にメイン話を持ってこられたキャラは攻略できないのですが、その時にしか手に入らないCGがあるので注意。
さて、肝心の内容なんですが、も、萌えきれない……?
正直短いんですよ。1人頭が短くても金太郎でなければ全然構わなかったんだけど。
クライマックスで、いつの間にそんなに盛り上がってんの? みたいな。
なので全体的に甘さ控えめ。攻略相手がじゃなくて主人公が原因かと思われます。まあ、主人公の基本スタンスが「人形はお友達」だから元から恋愛に発展しにくいんじゃないかと今更ながらに気付いてみた。
なのでクライマックスは別に説得力がないほどではないんだけど、それまでにもうちょっと何か欲しかったなあと思います。
ジルルートは自然だと思ったんだけどなー。
しかししかし、足りない萌えはオマケがステキに補完してくれますよ。
レッツCGコンプ!
というわけでおまけの話。
アルバム機能は、CG鑑賞とムービー鑑賞。そのCG鑑賞の方にご注目。イベント再生以外に、キャラごとにCGコンプすると「コメント」というコマンドが現れるのです。
つまり、攻略キャラからのそのCGに対するコメント。
コメント時の時系列としてはエンディング後で、主人公と一緒にアルバムを見てるというようなシチュエーションでしょうか。攻略キャラだけの独白状態ですが、セリフで主人公の態度が想像できてかなり楽しいです。必見です。
でも正直このオマケまで見てやっと1ルートクリアという気分というか、乙女ゲーやったぞーという気分になるのはどうなんだろう? 本編内でそう言う気分にさせて欲しかったというか……。終わりよければすべてよしなんだろうか……うーむ。
と悩みつつあとはネタバレ的感想なぞ。
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久々に起動したPS2。67時間かけて完全クリアしました。EASYモードでですが、アクションへたれな私には十分です。う~ん満足。『プリンセスクラウン』(SS/PSP)好きな人にはぜひプレイしていただきたい作品です。
ちなみに、かなり乙女視点での感想です。アクションについては何も言えません。たぶんEASYだとぬるくて、NORMALだときついという微妙なバランス調整みたいです。
『プリクラ』のシステムを踏襲しつつも、完全新作の『オーディンスフィア』。
(どうしても説明するときに『プリクラ』の名前が出てきてしまうのですが(というか世界(というか約1名(名?匹?))が微妙にリンクしてるし)、プレイすると全然別物だと感じます。)
姫、剣士、王子、妖精、竜、魔術師……ファンタジーなアイテムがこれでもかと詰め込まれた世界です。
世界を支配できる力を持つ“魔法炉コルドロン”、そして、それを操ることができる“ティトレルの指輪”。その2つ巡り進む物語。交差する5人の運命。最後にたどり着く物語は、世界の運命は……?
時には剣を交わし合う5人の物語は、視点が変わるたびに読み手であるプレイヤーに新たな事実を伝えていきます。それこそ、誰が正義というわけでもなく、みんなが主人公なんだなと。
そうして複雑に絡み合う5人の物語を順に読み解き、最後の戦いに勝利すれば感動のエンディングというわけですが、まあ、最後の戦いへの乗り込み方を失敗すれば、あああぁぁぁあぁぁ……という感じになります。いわゆるバッドエンドです。でもトゥルーエンドでもなんとももの悲しく。できすぎエンドよりいいんだろうけど……。色々妄想脳内補完でなんとかします。うん。
ちなみに物語は恋愛要素モリモリです。ラブラブです。ん? ラブラブか? いや、イチャイチャしてるわけではありませんよ。そんな暇ないですよ。みんな戦ってますよ。でもなんかこう、うひゃーんと言いたくなるような感じで……意味わかりませんか、そうですか。とりあえずお姫様と剣士とくればなんとなくイメージ付くでしょう。あとカエルには乙女のチッスとか。あ、もっと意味わかりませんか。そうですか。
それにしても演出というか、シナリオというかステキです。何か舞台でも見ているような気持ちにさせられる台詞回しとか。キャラの動きも細かいし。
キャラの動きで好きなのはけもの王子(カワイイから獣というよりけもの)コルネリウスの耳の動き。ビクッとしたり垂れ気味になったり、可愛いです。そして切ないです。
ついでにカエルのチューを求める口の形はメルセデスでなくてもイヤです。はい。しかし、笑えた。しかし、カエル……嗚呼。
システムのこと。
ロードはマップ切り替えで入りますが、それほど気になる長さではありません。ただ一カ所だけ、体力増強のため何度も出入りしなくては行けない場所=料理屋&カフェがあるのですが、そこだけは、移動距離が短いのでロードが鬱陶しく感じたかな。戦闘マップで食材を集めて、料理屋とカフェをはしごするのがレベルアップの基本手段になるので余計に。まあ強くなるための道のりだと思えば耐えられるか?
そうそう、このゲームでのレベルアップの為の経験値は、すべて食べ物に含まれています。リンゴ(正式名称はナップル)かじれば経験値250ポイントゲット! みたいな。そして、タマネギやら肉やらを持って料理屋に行って調理してもらえば、食材そのままで食べるより断然多くの経験値が入り、しかもLVアップ以外でのHPアップのおまけも付いてくるシステム。
しかし、体力のレベルアップではHPと防御力が高くなるだけで、攻撃力は敵を倒したときに出るフォゾンという物質(生命を構成する元素みたいな物)を回収することで高くなります。
なので進め方によっては攻撃力は高いんだけど、装甲は紙みたいにぺらっぺらというキャラにも成り得るわけです。でもそれだとすぐ死んじゃうから、つまりはがんばってご飯食べましょうということになるんですね。まあ、何事もバランス良く。(食材の)ご利用は計画的に。
せっせと食事をすればLVもちゃんとあがるので、アクションがそんなに得意ではなくてもぜひともプレイして、物語を楽しんでいただきたいと思います。EASYモードでネ。
引き続き『応援団2』でございます。
チア出ましたよチア! 「行くわよ! 3.2.1GO!」ですよ!
そんでもってラストステージ前(COUNTDOWN)まで行きました。ついでに隠し曲「サムライブルー」まで出ました。
けどもう無理です。手首がもう限界です。地球さんサヨウナラ……。
チアのマーカー配列は基本的に激烈に応援と同じような感じなのですが、何せ細かい。そしてアホみたいにゲージが減る減る減る。50点100点じゃダメなんです。増えないんです。それどころか減るんです。300点でやっと微妙に増えるくらい。
フィギュアのエピソード(Believe)をやればよくわかるのですが、マーカー配列はそんなに難しくないのに簡単に応援失敗になります。130連鎖とかなってても平気で10秒後には応援失敗に。満点ぐらいの勢いじゃないとクリアできないんです。鬼だよ……。
ところで変なエピソードが楽しい応援団ですが、隠しの「サムライブルー」好きです。鬼龍院団長がケーキ売ってるよ! しかも脇の看板芸細かっ。そして、このエピソードをプレイするとメールを送る際に妙な感慨を覚えるようにます。がんばれパケットマン……。
ぜひとも点数を稼いで「サムライブルー」出してくださいネ。
『燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2』(DS)。
今回は新たに「朝日町」の応援団が参加。ちょっとセレブな感じの応援団です。(※前作からの応援団は「夕日町」所属。所属というのか? 夕日町に住んでるのかなあ?)
夕日町と朝日町の団員が交互に町の困った人たちを応援していく以外は基本は前作と同じく、音楽に乗りながらタッチペンで表示されるマーカーを順番通りに突っつくだけ。
エピソードのスキップが前奏部分もスキップできるようになったのは繰り返しプレイ(=応援失敗続き)には嬉しい変更点です。
でもなんだか難易度が下がったような……? いや、難しいのは変わらないんだけど、リーダーまではなんとかクリアできたので。ちゃんと難易度設定に合った難易度になったというか。前回は「気軽に応援」で精一杯で「果敢に応援」クリアできてないんだよねえ。
そう「気軽に応援」と言えば一(はじめ)ちゃん。今回新たに朝日町の新入団員新太君が登場なんですが、新太君可愛いんですが。やっぱりどうしても一ちゃんに萌えてしまう。もとい燃えて……やっぱり萌えてしまう。ああ、でも今回学帽被ってんだよな。マルコメにハチマキの方が好きでした。が、学帽被ってても可愛いもんは可愛いよネ。
応援内容は前回無事大学合格した花田君が今度は就職活動に挑戦したり、潰れかけのコーラス部を立て直したり、果てはやはり地球を救ったりと、相変わらず応援団大変です。相変わらずアホというかイッちゃってる内容多いなーと。作家先生の応援エピソードの文章は大丈夫なのか? とか。おねしょお兄ちゃんの弟がもんのすごく性格悪いなとか。あとしっとり系に死ネタ持ってくるのはやめい! とか。
ちなみに一番好きなシーンはラストエピソードで6人仲良く凍るところです。ぜひ見てください。大好き。
それにしても今回は嫌いな曲もなくて良かったですよ。(前回はファンの人には申し訳ないんだけど上海ハニーがどうしてもダメで辛かった。声が違うからなんとか耐えられたくらい。歌ってる人が違うのってこういう利点もあるんだなあ。すっごいその曲が好きな人には嫌なのかもしれないけど。)ポップで耳なじみのある曲ばかりなのでプレイもしやすいかと。
音ゲー&ネタゲー好きの方はぜひプレイしてみてくださいな。