やまのめぐみ

広く浅くのゲーム日記。最近はPSO2と乙女ゲーばっかですが。PSO2はShip3で生息中。

『うたの☆プリンスさまっ♪』(PSP)

 うたのプリンス=アイドルを目指す男の子たちと作曲家を目指す主人公が芸能専門学校「早乙女学園」で1年を過ごすお話。

 企画・制作・販売ブロッコリーで開発が日本一ソフトウェアというPSP用のオリジナル乙女ゲーです。
 最初に特記しておかないといけないのは、イベントCGにはProduction I.Gを持ってきたとあるけど何がどうしてこうなった……? と言いたくなるほどイベントCGはアレということ。ある意味ジャケ詐欺なのでパッケージイラストに惹かれて興味を持ってる方はご注意を。
 でも話は面白いんだよなあ。腹が痛くなる意味でも乙女ゲーとしての意味でも。
 なので乙女ゲーに絵なんていらんのですよ! という猛者はどうぞ。あとアイドルですからもちろん攻略キャラたちの歌有りです。ED直前まで持ち歌は聴けませんが苦手な人はこちらもご注意下さい。

 話のノリは前半はかなりギャグ多めのテンション高め。ギャグの方向性はなんというか……超現実的というかイリュージョン的というか? ねえよ! とツッコミたい方向の種類? 全然前情報を入れずプレイしてたので最初、へ?? と思ったけど、慣れたら素直に笑ってます。会話で面白いというより光景が想像できて妙にじわじわくる感じで。まあそれに対するツッコミ会話もおかしいんですが。とりあえず誰か学園長を止めろ。つーか若本ボイス禁止。
 でも乙女ゲー的にはちゃんとシリアスしててホロリとさせたり甘さもそれなりにあったりします。あ、CERO C(15歳以上)区分なのか。
 主人公は大人しくて素直で丁寧な子。自分を卑下するタイプなのかなあとゲーム開始時にちょっと気になったけど、天然というかボケに気付かずボケ倒す子だったので、卑下とかそういうことはあんまり考えて無さそうだなと気にしないことにしました。

 ゲームシステムのこと。
 ゲーム序章でまず誰ルートか選択。共通ルートとかはありません。攻略キャラは最初はAクラスの3人しか選べず、Aクラスの1人をクリアすると、そのキャラに対応したSクラスのキャラが選択できるようになります。それとたぶん最後に隠しが1人いるのかな?
 4月から3月までの12ヶ月がひと月ずつチャプターに分かれていて、チャプター内の選択肢とミニゲームで恋愛値と音楽値が変動、その値によってS~Dに評価が付けられます。12ヶ月分の合計評価Aで恋愛ED、Sで大恋愛EDに分岐。12月までに恋愛値が足りないと友情EDになるようです。1度クリアしたチャプターはあとからやり直しが可能なのでEDの調整はそこで。
 ミニゲームはリズムゲー(音ゲー)と二択クイズ、穴埋め問題。チャプターごとに段々難度が上がっていく音ゲーが正直難しい。リズム取りにくいヨー。でも3月のミニゲーム評価がBでも大恋愛は見れるので助かりました。音ゲーはハードモードもあるので好きな人は挑戦してください。

 ユーザビリティ的にはボタン配置が独特だったりしますが(既読スキップが□ボタンでメニューを出してから十字キー下とか)一通りの機能(クイックセーブ&ロード、バックログ、既読スキップ、次の選択肢までのスキップなど)が快適に使えるのでストレスはありません。
 気になった点は最初に書いたイベントCGや立ち絵のヘタレ具合と、物語の展開の中で、音が歌声がと言った場面にBGMが付いて行ってないことくらいかな?(ワンフレーズだけだったり、主人公の説明モノローグだけだったりで想像するしかないのが残念でした。)

 まだ2人クリアしたところですが、このソフトは「大手を振っては人に勧められないけど好きなゲーム」になるような予感がします。

うたの☆プリンスさまっ♪通常版

うたの☆プリンスさまっ♪通常版