やまのめぐみ

広く浅くのゲーム日記。最近はPSO2と乙女ゲーばっかですが。PSO2はShip3で生息中。

『緋色の欠片DS』(DS)

 PS2で2年ほど前に発売されたソフトの移植版。
 移植に伴い、本編『緋色の欠片』とファンディスク『緋色の欠片~あの空の下で~』の内容すべて、そして新規シナリオを追加。また、DSながらフルボイスです。それに加えミニゲームも2本収録され、かなりボリューム満点なソフトになっています。移植とはいえ、これで5,040円は結構がんばってるなあと。DS版が初めての人にはお買い得かも知れません。
 さて内容。PS2版をやってる人は飛ばしてください。
 本編あらすじは「両親の海外赴任を機に祖母の住む小さな村に越してきた主人公は、自分が「鬼斬丸」と呼ばれる強大な力を持った刀の封印を守り続ける当代「玉依姫」だと知らされる。弱まってきた封印、鬼斬丸を狙う黒い影、覚醒しない玉依姫としての力……。玉依姫を守護する者たちと主人公は鬼斬丸の封印を守ることができるのか?」というもの。
 全八章構成で、五章までの行動で攻略対象が絞られ、六章から個別ルート。最終的な好感度でハッピーエンドか悲恋エンドに分岐という感じ。(※PS2版と違ってDS版はルート制限はかけられていません。)
 攻略対象は、ぶっきらぼうなクラスメイト、ちびっ子俺様先輩、無表情というよりぼーっとした先輩、優しい後輩、守護者の保護者的青年、ダブり一匹狼、といった玉依姫の守護者6人。
 サブキャラには玉依姫関係者2人、鬼斬丸を狙う組織4人、政府役人2人といったところ。
 キャラの掛け合いなどは楽しいですが、話の流れが基本的に鬼斬丸の封印を命を賭けてでも守らなければ! という話なので全体的に悲壮感が漂うお話です。なのでハマればホロリとくるかも。
 ただ、本編のテキストは回りくどく冗長で読みにくいタイプです。目が上滑りして履歴を読み返すこともしばしば。また、主人公以外の女キャラ出張ってきやすいので(攻略対象に最初の頃、あっちの方がいい女だ的な比較をされる。)、そういうことが気になる人は避けた方がいいかもしれません。
 私は1人のキャラに対しての萌えが勝ったのでこのソフトは好きですが、正直自信満々で人にお勧めはできないかも……。
 あ、イベントCGは綺麗です。パッケージのクオリティが保たれてるのでそこら辺は安心してプレイできるかと。
 DS版で気になった点。
 仕方ないけど立ち絵がジャギる。元々本編の立ち絵が遠いので表情の変化がわかりづらい。DSの宿命な気もするけど音割れがする(ヘッドホンで解消)。既読未読の判定によるスキップがなく、最速強制スキップでもそれほど速くない。処理が追いつかないのかたま~にフリーズする。あと当たり前だけど画面が小さい。
 しかし、やはり携帯機ならではのお手軽プレイ度は高く、CGは豊富(ギャラリーで1キャラにつき20枚↑(本編、ファンディスク込み)+おみくじによる特典画像30枚)、追加シナリオはかなり笑えるので、PS2版未プレイの人や、PS2版やったけどそろそろ話忘れたぜ~という人には良いんじゃないでしょうか。
※以下、ネタバレっぽい感想。


 やっぱり真弘先輩はいいな~と。とりあえず本編は真弘でクリアして、おまけ分だけ全員見てみました。本編全員分やるのめんどくせ。慎司とか大蛇さん辺りの展開はイラッとするし。裏切りとかふらふらしてるのはどうも……。
 真弘は外見と中身と芯のズレが好きです。普段はちびっ子元気系は全然範疇に入らないんだけど、真弘は中身がまったく天真爛漫元気じゃないからなあ。あと、主人公より背が低いのもポイント。本編中だと主人公と同じくらいとしか言ってない気がするけど、資料集見ると明らかに真弘の方が小さいようです。いいね。どうでもいいけど鬼斬丸ぶっ壊したのって真弘ルートだけだね。
 DS版新規のクリスマス編はバレンタイン編や秋祭り編と同じくパラレルストーリーです。ロゴスやら典薬寮やらみんな元気だし。本編だと誰のルートでもロゴスか典薬寮の誰か死ぬし、ばあちゃんとかも死ぬからパラレルにしないと仕方ないんだろうけど。というかこういう大団円ルート作っておけばよかったじゃんね。
 クリスマス編前半はロゴス込みでギャグ展開、ラストに個別って感じなんだけど、ロゴスの面々がアホすぎてアホすぎて……声出して笑ってしまった。個別展開では真弘先輩だけ妙に大人展開なんだけどファンディスクで一番色気が無かった反動なんでしょうかね。しかし、おまけとはいえやっぱり新規イベントCG欲しかったなあ。それはちょっと残念。
 そういや『3』ってどうするんだろう? 普通にロゴスをやっつけて鬼斬丸封印しました~としか言わないのかな。ロゴス丸々出さなければ編に誰ルートとか連想せずに済むもんね。ちなみに芦屋はいるようなので蛇狗ルートでは無いですな。って、『3』買うのかなあ。『2』がかなりダメダメだったんだけどやっぱり買っちゃうのかなあ……真弘先輩のために。