やまのめぐみ

広く浅くのゲーム日記。最近はPSO2と乙女ゲーばっかですが。PSO2はShip3で生息中。

『プティフール』(PS2)

 2月は乙女ゲーがいっぱい出ていいですね。全然事前情報を集めてなかったのですが、ちょっとキレて3本くらいまとめ買いしてきました。そのうちの1本がオトメイト(アイディアファクトリー)の『プティフール』。
 高校三年生の主人公が夏休みの間に、祖父がオーナーシェフをやっていたフレンチレストランの経営を立て直す話。経営を立て直すと言ってもジャンルは恋愛アドベンチャー。一応経営シミュレーションパートみたいなものはあるもののおまけ程度です。
 攻略対象キャラは、熱い人と軽い人と神経質な人と甘い人とデカい人、と同僚を左記のように呼ぶ人。とても的確なキャラ表現ですがもう少し詳しく説明すると、主人公と幼なじみの熱血少年(ホール担当)、女の子大好きの主人公の2つ上の先輩(ホール担当)、真面目で眼鏡のフロアマネージャー、俺様気質の天才シェフ、元和菓子職人の日系フランス人、無表情かつ他人に興味がないソムリエの計6名。
 シナリオは、夏休みいっぱいの約6週間の間にフレンチレストラン「プティフール」で起こる出来事を追っていくものです。
 不慣れな新人を励ましたり、シェフとマネージャーの衝突、店の乗っ取り事件などを経て、最終的に主人公は「プティフール」を守ることができるのか……?
 とはいっても基本的にギャグテイストで大笑いしながら楽しめる話です。主人公がほわっとした外見の割には結構なツッコミ役で面白かったです。
 ただ、乙女ゲーとしてはどうなんだろう? というかアドベンチャーゲームとしてどうなんだろう? 本当に1本道のシナリオで攻略キャラ別ルートが無く、週1くらいで起こる事件の時に相談したり仕事を手伝う相手を変える以外にキャラごとの違いが無いんですよね。しかも、個別のイベントが1キャラに対して3回起こるくらい。う~ん。
 とりあえず眼鏡とソムリエと先輩とシェフはクリアしました。
 眼鏡=フロアマネージャー・柿崎が大変好きです。真面目を絵に描いたような人です。が、アホです。胃薬友の会って何よ? 大好き。
 あと2人ほど残ってるけど、正直もう同じ話見るのめんどくさ……。スキップは速いんだけど日が変わる度に解除されちゃうのでちょっといらいらします。
 それと、料理研究パートがあって、使用する素材の正しい選択肢を選んで美味しい料理を完成させればその時一緒に研究したキャラの好感度がUPするんだけど、毎回強制で相手キャラが変わるし(だから攻略に関係ないキャラの好感度を上げることになる)、完成させた料理をシナリオ中に反映させたりできないので、はっきり言って意味がないパートかなと。ついでに正解の素材はレシピ名から想像が付きにくいし、ヒントもないので結構難しいです……。
 基本のお話は本当に面白いので色々と残念だなあと思うのです。「フレンチレストラン建て直し奮闘記+恋愛もあるよ」というライトノベルを読んでるくらいの感覚でプレイしてください。
 価格が7,140円じゃなくて3,980円くらいならまあいいか、くらいに思えたのかもしれませんね。
 ちなみに限定版限定シナリオがあるというのでそっちを買ってみました。
 本編中に入ってくるようなシナリオではなく、あくまでもおまけシナリオでプティフールのある日、みたいなショートストーリーです。
 この話も本編と同じくお馬鹿なノリで面白いことは面白いんだけど、ちょっとだけ気になるのが食べ物で遊んでる状態になっていること。食べ物を扱う話なのに食べ物を粗末にするのはやっぱり気になっちゃうなーと……。
 このシナリオは先に書いたように本編とは関係ないので、このゲームちょっと気になるなという人は通常版でいいんじゃないかと思いますよ。