思えば『金色のコルダ』のためにPSPを買ったんだよなあ、と『金色のコルダ2f(フォルテ)』をやりながらしみじみしてました。あれから何年? PSPの型番が1000番から3000番に進化している月日ですが、やっぱりコルダ好きなんだなと再認識。(ちなみにコルダPSP版は05年の11月だそーです。)
でも実はPS2版の『2』は全員エンディングをみたものの思い出は埋めて無くて、『アンコール』に至ってはメインは1人しかクリアしてない始末。ただこの『アンコール』に関してはデータの引き継ぎのために『2』の曲埋めてからやるか、とか思ってプレイしてなかったんよねー。
そんなわけで今からPS2版の『2』を埋め……る前にPSP版のざっとした感想。
おまけの「思い出」がなにやら大変なことになっています。
条件によってミニイベントが見られるようになる「スペシャル」が14から一気に41ってどういうことだ?
エンディングを見ると解放される個人用スペシャルイベントが、PS2版では1つだったのが3つに増えたとして(連鎖EDで1つ、通常恋愛ED1つ、それとたぶんゲーム中イベントコンプリートで1つ)10人×3=30。それにPS2であった残りの5つで35。残りの6つの条件はなんでしょうね。
ゲーム中のイベントを再生できる「イベント」はPS2版で48だったの主人公の思い出が85に。これはPS2版では思い出に入れなかったような細かいモノまで収集する形になっているので新規分がどれくらいあるかわからいのでなんとも言えませんが。なお、メイン攻略対象自体は休日パターンが増えて10くらいの増量です。
なんにしてもなにやらコンプしがいある話です。
ディスクの読み取りはちょっととろいです。場面転換時とか。が、私のPSPは1000番なので3000番ならもちっと早いかも? それ以外のシステム周りはおおむね良好。ネオロマのクイックセーブロードは一般のAVGとかに使われている仮想セーブ状態ではなく本当にメモカにセーブしてくれるので1秒でセーブというわけにはいかないけれど、慣れると結構便利なシステムだったりします。5つ6つ前のクイックセーブまで戻れるのはコルダみたいなSLGには合ってるのかも。
あと、デフォルト名では名前をちゃんと呼んでくれます。愛称呼びイベントを起こせば呼び方も変わり、そっちの場合でもちゃんと声つきで呼んでくれるのはいい感じ。コルダは細かく丁寧にフラグ分岐をしてくれるのが好きです。でもごくごくたま~に愛称呼びフラグが立ってない細かいバグとか残ってまるのはご愛敬……なのか?(私が見たのは声無しイベントだったけど。)
ちなみに初回のプレイ(難易度ふつう)で18時間くらいでした。エンディングの内訳はメインの連鎖1人、通常2人、サブ2人。2年ぶりのプレイで色々忘れていたけど、がんばればもう何人か股掛けできるかと。いや、そんな股掛けしなくてもいいけど、なんというか攻略魂?
最後に攻略ひと口メモ。
楽譜は低LVのうちからこまめに買いましょう。
自分の練習に必要でない物もちゃんと買わないと、主人公より技術LVの低い月森が見れたりできて泣ける。
でも、月森は適正LVの楽譜を与えてあげたら最終的に追いついたけど、柚木と冬海ちゃんが変な成長の仕方したらしく、最終コンサートあたりではどんなに低LVの楽譜で練習しても経験値1とかで全然成長できなくて、結局LV17で頭打ちになってしまったのが2人に申し訳ない……。スケーターズ・ワルツ一緒に弾きたかったなあ。
しかしアイテム購入のバランスって難しい。まさにBPのご利用は計画的に?
『金色のコルダ2f(フォルテ)』が出たので買いましたよ。勢い余ってトレジャーBOX。資料集って言葉に弱いんだよう。
それにしても……えー?
あまりの大きさに思わず記念撮影。

『遙か4』のトレジャーボックスも大概でかいと思ったけど、それより微妙にでかいわけですが。『遙か4』トレジャーBOXの他に比較のためにPS2版のプレミアムBOXと通常サイズのソフトを並べてみました。
でかい! でかいよ! なんでPS2版よりPSP版の方がでかいんだよ! ソフトケースの差を考えたらかなりおかしい気分です。PS2版のプレミアムBOXは大変お手頃サイズでステキなのになー。
ちなみに中身はこんな感じ。

ヴァイオリン型オルゴールジュエリーケースになっちょりますが、電子オルゴール音が悪いよ。たぶんトレジャーボックス買った大多数の人が思ってると思うんだけど、オルゴール無くして値段下げて欲しいよね……。
プレイ感想はまたあとで。
3月末に書きかけて放置してた乙女ゲーの感想。気がつけばPCに移植だそうですが、とりあえずPS2版での感想です。
ディンプルの初乙女ゲー作品。初でオリジナルという意気込みを買って購入してみました。
退魔師の家系に生まれた女の子・要(かなめ)が仕事で男子校に潜入するという、そんな無茶ななお話。学校で起こっている怪異を解決するために、授業中は式神の久遠を飛ばして調査探索、放課後は退魔のお仕事で戦ったりします。
残念ながらシステムはダメもっさり。とりあえずスキップとか基本的なものをどうにかして欲しい。長いプロローグを読み飛ばすために○ボタンの連打連打連打連打連打。親指疲れましたん。連射パッド買っていいですか? いいですね? あとセーブデータ3カ所にも笑いが……がんばりましょう。
あと主人公の名前は変えられません。主人公の個性強いしデフォルト名ばんばん呼んでくれるので私は気にしませんが、名前変更不可が嫌いな人注意です。
それにしてもなんだろう? このプロローグの気恥ずかしさは。要のひとりツッコミとか読んでるともう見てらんない! という気分になるんですが。なんか自分のイタイ日記読んじゃってるようなそんな感じ。ちゃんと本編が始まって主人公のモノローグがなくなれば気にならなくなるんだけど。
攻略キャラたちは1人残して全員同級生というのが何か新鮮。メインキャラが坊主頭だとかそこらへんも変に新鮮。目的のキャラだけを追っているだけでは攻略できないのも、乙女ゲーにしては新鮮。
基本的に主人公ががんばって戦う話なので萌えより燃えな話展開。よく男の子を守ってる漢らしい主人公です。金太郎でもなく攻略キャラがそれぞれうまく絡み合った話なのでそこら辺はとてもいい感じ。
攻略キャラは剣道馬鹿坊主、ツンデレチビ牛乳、テンプレ眼鏡、博愛の変態、先生と各種取りそろえております。
個人的には眼鏡と変態ルートが切ない感じで好き。
坊主と牛乳もアホ男子学生のやりとりが楽しいんだけど、坊主が要の正体になかなか気付かずなんかBL臭い展開になるのがちょっと嫌かも。中身は男と女なのにBLとはこれ如何に。
とりあえずもっさりシステムさえなんとかなれば、それなりに評価できる作品だったのにもったいないです。だからシステム改善してのPC移植なのか? でもPC移植とか言ってないで次作に期待。
1人クリア。たらたら読みながら7~8時間くらい。
とりあえずネタバレ無しのプレイ感想。
緋色……だね。
すっごく緋色だなあと思いましたよ。よく戦ってるわ~。
ただし1に比べて戦闘シーンも短縮されて読みやすくなっている感じ。
緋色1の1年後ということですが、鬼斬丸封印までの展開は1の拓磨ルートがベース。つまりババ様は死んで、ドライとツヴァイが途中退場、アインをぶっ倒してアリアは典薬寮の保護下、フィーアは行方不明という状態。封印自体はみんなで協力してやって誰とも恋愛関係になっていません。
とりあえずみんな主人公に好意を持っている感じで、守護者と玉依姫として違和感のない始まり方かと。守護者同士の仲も良好でいい感じです。
話は二人一組で分岐していくのかなあ? 他の4人は個別ルートに入ったら空気。組み合わせは拓磨と遼、真弘と祐一、卓と慎司という感じ。新キャラ2人はどこに入ってくるかはまだわからんです。なんとなくケテルは真弘と祐一んとこかも?
シナリオは前述の通りよく戦ってるので、そういや1でもこうやって戦ってたよなあと、なんだかデジャブを感じないでもないです。そしてその時にあったはずの恋愛的展開が無い状態で話が進んでるので妙な気分。なんだろうパラレルワールドみたいな?
キャラ設定に関しては、とりあえず真弘ルートをやったわけですが、自分が真弘にぐっとくる部分とうぜーと思う部分が相変わらずあったので、1の頃の設定とあまりブレがないのかもしれません。
新システム? の映し鏡ですがこれは単純に、本編には組み込めないサイドストーリーが読めますよってことみたいです。立ち絵とか声とかは全く付かないテキストのみのショートストーリー。笑えるものから泣けるものまで色々。結構いい感じです。
原画が前作から変わったことについてはあまり違和感なかったです。キャラデザとイベントCGのクオリティが全然違うゲームもあることを考えると、この変化は些細なものかと。
ちなみにイベントCGは1キャラ9枚くらいです。
そんなわけで、1は好きだけど2の出来があんまりだったから様子見してますよ、って人は買っても大丈夫だと思った1周目の感想でした。
それでは2周目行ってまいります。
長い! 長かったようう!
スチルコンプリートまで56時間17分。乙女ゲーだよね? このゲーム。
面白かったからいいんですけどね。
まずシステムまわりから。
セーブは30カ所。任意で上書き禁止用、クイックセーブ用といった設定が可能。私は10カ所くらいクイックセーブ枠にして使ってました。
クイックセーブは正直クイックではないんだけど、ボタン1個でセーブに入れるのは便利かな? それと電源落としてもデータが残っているのも便利。テキストログもちゃんと残ってるのはありがたかったり。
セーブロードもそうですが、全体的にもっさり系。戦闘やマップやイベントではポリゴンキャラになっていて、マップだとうまく道を歩けなかったり。一応行き先一覧から選んで移動とかもできるんだけど、行き先が多いと地名が把握できず混乱しないでもない。でもカーソル移動させて場所を選んでからとか、何通りか救済になりきれてない救済方法も用意しているあたりの努力は評価したいところ。
ポリゴンキャラは、マントと髪がたなびきすぎる以外はイメージを壊すような造作でもないのですが、せめて座るとか寝るとかのモーションパターンも作って欲しかったなーと。いつでも棒立ちです。でも、近づくとか走るとか振り返るとかそういった表現はポリゴンキャラだからできる表現なのかなとも思います。
あと、村とかのフィールドもポリゴンになっている関係か背景画像が少なくて、よく青空だの夕焼け空だのでごまかされてような気がしなくもない。
戦闘は絆上げを考えて行動するのはちょっと楽しかったです。敵も味方も基本4人参加で、最初は1対1の状態。んで最初に主人公に加勢しにきてくれたキャラの絆がぐわっと上がるシステムになってます。なので、まず主人公の前の敵を協力技で倒して目当てのキャラに加勢する方法を良く取っていました。そうそう、主人公以外はみんな好き勝手な行動を取るので、目当てのキャラの前の敵を倒しても、必ず主人公のところに来てくれるとは限らないのです。ちなみに、キャラのAIはある程度指示できるのですが(ドラクエの「いのちだいじに」みたいなもんです)フルコンプするまでその機能に気づかなかった私はアホです。途中に出るヘルプはちゃんと読みましょう……。
戦闘によるキャラ育成は『3』と同じくクリアデータを引き継いで育てていけます。なので1周目は無理だった敵も何周かしてれば倒せるように。それから誕生日で決まる主人公の属性も、クリアデータ引き継ぎ時点で設定し直せるので、この属性戦いにくい! と思ったら変更して行くのも良いかと。
物語はルートによって10章前後(序章、終章含む)。
各キャラ共通&通常EDルートは「孤高の書」といい、孤高の書をクリアすると通常ED後の話「大団円の書」が追加。各キャラ個別の書をクリアすると大団円の書にクリアしたキャラのおまけイベントが追加されます。それから、『3』と同じように章を終わるごとに章選択画面になり、2章でフラグを立て4章に飛ぶというようなことができます。(その章を1度クリアしてオープンさせているときのみ。)
なお、この物語の真実を知るには全員クリアが必須。つまり主要8人+1周。気になったキャラだけクリアしたらいいや、で済ませてくれないゲームでした。
それからスチルはないもののイベントがあるサブキャラが10人。クリアしたら大団円の書にもちゃんとイベントが追加されます。ただ、サブキャラは主要キャラのクリアに対応しているので1周目でクリアは無理。攻略制限はサブキャラと真実がわかる最後の1周、それと主要キャラの1人にかかってるのでご注意を。(4人クリアでルートオープンかな?)
キャラクターは良いです。とても。
キャラ1人1人もいいし、キャラ同士の関係もいい感じ。キャラの掛け合いをみているのはとても楽しかったです。なので微妙に消化不良が多い個別ルートより通常ルートの方が好きなのかも知れないとか思ってしまうほど。それって乙女ゲーとしてどうなの? という気がしないでもないですが。
乙女ゲーをやってると大抵1人2人は興味ない攻略キャラがでてくるものなのですが、『遙か4』はそういうキャラがいなかったような気がします。サブキャラはまあ置いておいてだけど。
あと、今回は始まりの物語と銘打たれた八葉ができる前の話で八葉設定はすべてなくなっていて、ついでに声優シャッフルも行われているのですが、かなりいい感じの配役になっていると思いました。
私は声無しでも平気な方というか、だいたい台詞の途中でスキップしちゃうタイプなんですが、今回の音声付き場面は全部聞いてたくらいです。8人の中で合ってないと思うキャラがいなかったせいか。特に那岐、サザキ、アシュヴィンあたりがかなり合ってて好きです。
そう、声つきといえば、声少なすぎませんか……? しかも以前は恋愛イベントシーンは声つきというわかりやすい区切りをされていたのに、今回ははっきり言って何を持って声つきシーンにしているのかがわからない。なんとなく収録はしてるけど面倒で入れなかった感じがして仕方がないです。せっかくキャラと声合ってるんだからあんなシーンやこんなシーンも声つきで聞きたかったなーと。あとせめてEDあるサブキャラは声付けて欲しかったです。リブとかリブとかムドガラさん(そこなの?)とか……。
なんでだろう、ゲーム紹介だけでやたら長くなってしまった。
総評すると、システムはもっさりで大長編で甘さ控えめのシナリオはキャラ分岐後の整合性はしっかり取れてるわけではないけどキャラ萌えはかなりあるよ、みたいな?
…………これ、おすすめできるソフトなのか?
いや、おすすめしたいですよ?
こんなになんだがダメそうなイメージの感想を書きながらも、やはりコーエーというべきか、クオリティは高いと思います。だからこそ、“もう少し”と感じるところが気になってしまうのかも知れません。
それにしてもフラグ管理が大変そうなゲームだったなあ……。
乙女的な感想は次回また。
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