やまのめぐみ

広く浅くのゲーム日記。最近はPSO2と乙女ゲーばっかですが。PSO2はShip3で生息中。

『二世の契り』(PSP)

 上杉謙信が謙信になるちょっと前の戦国時代にタイムスリップした少女・真奈は謙信に仕える「軒猿」(=忍び)達に警護されるようになるが──。

 システムにはデータインストールを採用していて読み込みがものすごく快適です。いつディスクが回ってるのかわからないくらい快適です。そしてオトメイトには珍しく目パチ口パク有りで、背景も動く演出があったりでオトメイトのこれからの作品に期待を寄せたくなるようなゲームだったんですが。がっ!
 キャラクターデザインにいのまたむつみを起用してずいぶん気合いが入った作品だったはずなのになにがどうしてこうなった。なんとも惜しいというか微妙というか残念なゲームというのが正直な感想。ちなみにゲーム内のキャラデザは別の方なので本当にいのまたデザインの意味がよくわからず……。
 キャラ設定は悪くないし個々のエピソードの中にはちゃんとぐっとくるものがあるのですが、全体を通すと金太郎飴気味で恋愛要素も薄味で何周もしてるとダレます。個別ルートに入ると別キャラでまったく同じテキストの展開場面でもスキップできないのも辛さに拍車をかけるかと。

 イベントCGは美しいです。そしてカッコイイです。なんで乙女ゲーでこんな格好いいCGばかり見ないといけないんだろうか? とちょっと首をひねりたくなるくらい格好いいCGが並びます。いや、格好いいCGはすごく燃えるし乙女ゲーであまり見られないので嬉しいんですが、どうせなら萌えるCGももう少し用意してくれても……。

 やっぱり「薄い」の一言に尽きるのかなあ? “未来”を知ってるはずの主人公の存在意義もあまり感じられず、一本のメイン展開に肉付けをするはずの個別ルートの中身もキャラが変わっただけ、とまでは言わないけど似たり寄ったりでそれぞれクリアした直後はいいけど、全クリア後にはうーん? と印象が残らない感じ。1人立場が違うちょっと特殊なキャラだけはさすがにちゃんと印象に残ってるんですが、そのキャラの存在の謎も結局よくわからなかったから未消化な気分。シチュエーションはすごくいいんですけどね。
 1人でもすごく好きなキャラができれば良かったのかも知れませんが、そこまで思い入れられるキャラがいなかったので残念です。

 でもとりあえず刀儀さん(推定50~60歳、CV:大塚明夫)を攻略キャラにしてくれたのはなんとなく素晴らしいです。画像鑑賞の2人分の抜けを見て1人は勘助(※2周目から攻略可)なのは分かり切ってるからいいとして、もう1人は誰!? と本気で悩んだものです。瑠璃丸かなあと思ってもなんかノーマルEDが瑠璃丸EDっぽいし、まさか、まさかと思ってなんか選択肢出てるしー!(※雅刀クリアで攻略可)
 他ルートだとアレだし刀儀さんEDが一番好きかもしれないです。決してジジフェチということではなく。