『華ヤカ哉、我ガ一族』(PSP)
大正時代をモチーフとした恋愛AVG。開発ヴァンテアンシステムズ&高木ディレクターです。
後継問題に揺れる財閥のお屋敷に使用人として雇われた主人公が、クセのありすぎる6人の兄弟を相手にしながらクビにならないように頑張って働く話。
のっけからクズだのゴミだの言われるのでどんだけ精神的マゾゲーだよと思えるゲームです。(屋敷の坊ちゃま達が使用人を人とは思っていないので。)CERO区分はC(15才以上推奨)なんだけど、カテゴリーが犯罪のみという……あ、れ? “恋愛”アドベンチャー……? いやいやいやいやちゃんと恋愛しますよ。後半で。
ゲームの進め方は、1週間ごとに使用人としての仕事の予定を組んで(選んだ仕事によって各種パラメーターUP)、土曜の自由行動時間に屋敷内や銀座の街で依頼をこなします。その合間に日付や好感度によってイベントが挿入されます。土曜に受けられる依頼をこなせば自室に飾れるアイテムやミニドラマの入ったレコードなどを手に入れることができます。二ヶ月に1回審査があってその時に必要パラメータが足りないと解雇になるので注意。
プレイ時間は依頼を全部こなし兄弟6人と隠しキャラを全員攻略して50時間ほど。ただイベント回顧録や誕生日アイテムは集めきってないので、本当の意味でのフルコンプをしようとしたらもっと時間はかかると思います。
システム面はオートセーブ・ロード、会話履歴、履歴からのジャンプ等基本的なものは揃っています。それにイベント丸ごとスキップ(未読や選択肢があればそこまでスキップ)などもあり快適です。個人的に嬉しいと思ったのはイベント丸ごとスキップを使って選択肢まで飛んでもそこまでの会話履歴がちゃんと見られること。スキップしたのはいいもののなんの選択肢だっけ? ということがままあるので、こういう気遣いはありがたいです。あと既読スキップの速度が変えられるのも嬉しい。
それとPSPらしくデータインストール機能があります。が、オンとオフのスピードがどれくらい変わったかはあんまりわからなかった。自由行動に切り替わる時のロードがちょっと長めなのでそこに使われるのかと思ったらメモステのアクセスランプ光ってないし……。どこで光ってるんだろうと思ったら立ち絵の切り替わりとかなのかな?
主人公の名前はデフォだとちゃんと音声で呼んでくれます。色んなパターンの呼び方があるので聴いてて楽しい。変更すると適切な二人称三人称に呼び変えてくれるので完璧。ところで「はる」というデフォ名なので「おはるちゃん」と呼ばれることがあるのですが、呼び方チェックしようと名前を適当に「まる」と変えてやったら画面表示が「おまるちゃん」になってて軽くショック……。
とにかく全体的に妙に芸が細かいゲームなイメージです。BGMも気合い入ってて好きだなあ。
シナリオ自体は人を選ぶかもしれないクセの強さがありますが、ハマればかなり楽しいかと。そういやこのゲーム登場人物の年齢が妙に高いです。攻略対象の一番上とその次が30代前半とかだからその時点で十分高いんですが、出張るサブキャラが当主64とか使用人頭58とか執事66とか40~50代のお母ちゃんsとか……変な乙女ゲー。ちなみに主人公は18才です。
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