やまのめぐみ

広く浅くのゲーム日記。最近はPSO2と乙女ゲーばっかですが。PSO2はShip3で生息中。

『遙かなる時空の中で4』(PS2)

 長い! 長かったようう!
 スチルコンプリートまで56時間17分。乙女ゲーだよね? このゲーム。
 面白かったからいいんですけどね。
 まずシステムまわりから。
 セーブは30カ所。任意で上書き禁止用、クイックセーブ用といった設定が可能。私は10カ所くらいクイックセーブ枠にして使ってました。
 クイックセーブは正直クイックではないんだけど、ボタン1個でセーブに入れるのは便利かな? それと電源落としてもデータが残っているのも便利。テキストログもちゃんと残ってるのはありがたかったり。
 セーブロードもそうですが、全体的にもっさり系。戦闘やマップやイベントではポリゴンキャラになっていて、マップだとうまく道を歩けなかったり。一応行き先一覧から選んで移動とかもできるんだけど、行き先が多いと地名が把握できず混乱しないでもない。でもカーソル移動させて場所を選んでからとか、何通りか救済になりきれてない救済方法も用意しているあたりの努力は評価したいところ。
 ポリゴンキャラは、マントと髪がたなびきすぎる以外はイメージを壊すような造作でもないのですが、せめて座るとか寝るとかのモーションパターンも作って欲しかったなーと。いつでも棒立ちです。でも、近づくとか走るとか振り返るとかそういった表現はポリゴンキャラだからできる表現なのかなとも思います。
 あと、村とかのフィールドもポリゴンになっている関係か背景画像が少なくて、よく青空だの夕焼け空だのでごまかされてような気がしなくもない。
 戦闘は絆上げを考えて行動するのはちょっと楽しかったです。敵も味方も基本4人参加で、最初は1対1の状態。んで最初に主人公に加勢しにきてくれたキャラの絆がぐわっと上がるシステムになってます。なので、まず主人公の前の敵を協力技で倒して目当てのキャラに加勢する方法を良く取っていました。そうそう、主人公以外はみんな好き勝手な行動を取るので、目当てのキャラの前の敵を倒しても、必ず主人公のところに来てくれるとは限らないのです。ちなみに、キャラのAIはある程度指示できるのですが(ドラクエの「いのちだいじに」みたいなもんです)フルコンプするまでその機能に気づかなかった私はアホです。途中に出るヘルプはちゃんと読みましょう……。
 戦闘によるキャラ育成は『3』と同じくクリアデータを引き継いで育てていけます。なので1周目は無理だった敵も何周かしてれば倒せるように。それから誕生日で決まる主人公の属性も、クリアデータ引き継ぎ時点で設定し直せるので、この属性戦いにくい! と思ったら変更して行くのも良いかと。
 物語はルートによって10章前後(序章、終章含む)。
 各キャラ共通&通常EDルートは「孤高の書」といい、孤高の書をクリアすると通常ED後の話「大団円の書」が追加。各キャラ個別の書をクリアすると大団円の書にクリアしたキャラのおまけイベントが追加されます。それから、『3』と同じように章を終わるごとに章選択画面になり、2章でフラグを立て4章に飛ぶというようなことができます。(その章を1度クリアしてオープンさせているときのみ。)
 なお、この物語の真実を知るには全員クリアが必須。つまり主要8人+1周。気になったキャラだけクリアしたらいいや、で済ませてくれないゲームでした。
 それからスチルはないもののイベントがあるサブキャラが10人。クリアしたら大団円の書にもちゃんとイベントが追加されます。ただ、サブキャラは主要キャラのクリアに対応しているので1周目でクリアは無理。攻略制限はサブキャラと真実がわかる最後の1周、それと主要キャラの1人にかかってるのでご注意を。(4人クリアでルートオープンかな?)
 キャラクターは良いです。とても。
 キャラ1人1人もいいし、キャラ同士の関係もいい感じ。キャラの掛け合いをみているのはとても楽しかったです。なので微妙に消化不良が多い個別ルートより通常ルートの方が好きなのかも知れないとか思ってしまうほど。それって乙女ゲーとしてどうなの? という気がしないでもないですが。
 乙女ゲーをやってると大抵1人2人は興味ない攻略キャラがでてくるものなのですが、『遙か4』はそういうキャラがいなかったような気がします。サブキャラはまあ置いておいてだけど。
 あと、今回は始まりの物語と銘打たれた八葉ができる前の話で八葉設定はすべてなくなっていて、ついでに声優シャッフルも行われているのですが、かなりいい感じの配役になっていると思いました。
 私は声無しでも平気な方というか、だいたい台詞の途中でスキップしちゃうタイプなんですが、今回の音声付き場面は全部聞いてたくらいです。8人の中で合ってないと思うキャラがいなかったせいか。特に那岐、サザキ、アシュヴィンあたりがかなり合ってて好きです。
 そう、声つきといえば、声少なすぎませんか……? しかも以前は恋愛イベントシーンは声つきというわかりやすい区切りをされていたのに、今回ははっきり言って何を持って声つきシーンにしているのかがわからない。なんとなく収録はしてるけど面倒で入れなかった感じがして仕方がないです。せっかくキャラと声合ってるんだからあんなシーンやこんなシーンも声つきで聞きたかったなーと。あとせめてEDあるサブキャラは声付けて欲しかったです。リブとかリブとかムドガラさん(そこなの?)とか……。
 なんでだろう、ゲーム紹介だけでやたら長くなってしまった。
 総評すると、システムはもっさりで大長編で甘さ控えめのシナリオはキャラ分岐後の整合性はしっかり取れてるわけではないけどキャラ萌えはかなりあるよ、みたいな?
 …………これ、おすすめできるソフトなのか?
 いや、おすすめしたいですよ?
 こんなになんだがダメそうなイメージの感想を書きながらも、やはりコーエーというべきか、クオリティは高いと思います。だからこそ、“もう少し”と感じるところが気になってしまうのかも知れません。
 それにしてもフラグ管理が大変そうなゲームだったなあ……。
 乙女的な感想は次回また。


 おまけ:私のプレイ時間の推移。
 なぜこんなに詳細に残ってるかというとキャラクリアごとにデータを残しているから。『3』の頃からのクセです。その時点の状態でないと見ることの出来ないイベントなどがあるのでこまめにデータを残しておくといいかも。
・12時間14分←初めてのキャラルート分岐手前
・15時間46分←那岐クリア
・21時間23分←孤高の書クリア
・22時間45分←風早クリア
・26時間30分←アシュヴィンクリア
・31時間15分←サザキクリア
・32時間45分←遠夜クリア
・34時間07分←忍人クリア
・38時間49分←布都彦クリア
・41時間25分←柊クリア
・48時間07分←岩長姫・道臣・足往・皇・シャニ・ムドガラクリア
・50時間34分←風早2回目クリア
・53時間17分←夕霧・ナーサティア・リブ・カリガネクリア
・56時間17分←忍人ラストのスチル発見……
 最後の3時間はちょっとした私のおまぬけさんですが、たぶん途中で1時間くらいやっぱりそれを探してふらついてる時間もあるでしょうが、なんにせよ50時間越えです。お疲れ自分……。